業務用冷蔵庫は、飲食店の仕込みから提供までを支える設備です。選び方を誤ると、庫内が足りずに作業が滞ったり、電気代がかさんだり、搬入できなかったりと、導入後に困りごとが続きます。この記事では、業務用冷蔵庫の選び方の基本を、導入前に確認したい順に整理しました。
目次
まず決めたいのは「冷蔵・冷凍・冷凍冷蔵」の区分
業務用冷蔵庫は、冷蔵のみ、冷凍のみ、一台で両方をまかなう冷凍冷蔵庫に大きく分かれます。何を、どれだけの量、どの温度帯で保管するのかを先に書き出すと、必要な機種が絞れます。
冷凍冷蔵庫は設置面積を抑えやすい一方、冷蔵室と冷凍室の容量配分が決まっているため、仕入れの内容と合うかを確認しておくと安心です。冷蔵と冷凍の使用量に大きな差があるお店では、別々の機器を並べるほうが運用しやすい場合もあります。
容量とサイズは「今」ではなく「これから」で考える
容量は、現在の在庫量にぴったり合わせるのではなく、メニューの追加や仕入れ方法の変更も見込んで検討します。庫内に物を詰め込みすぎると冷気が回りにくくなり、扉の開閉時間も長くなるため、余裕のある容量のほうが日々の作業も楽になります。
サイズは、庫内の広さだけでなく、本体の外寸、扉の開き方、設置する場所の奥行きや高さまで合わせて確認します。カタログの寸法は本体のみの数字であることが多く、放熱のための隙間や扉を開けるスペースは別に必要です。
形状と扉の種類は作業動線から選ぶ
業務用冷蔵庫には、縦型のほか、作業台として使える横型(コールドテーブル)などの形があります。縦型は床面積に対して容量を確保しやすく、横型は調理場の作業台と保管庫を兼ねられる点が特徴です。
扉も、片開き、両開き、ガラス扉などがあります。ガラス扉は中身が見えて開閉回数を減らしやすい反面、庫内の見え方を気にするお店向きです。調理の流れの中で、どこから食材を出し、どこへ戻すのかを想像して決めると、使い勝手の差が出にくくなります。
設置スペースと搬入経路を事前に確認する
本体が設置場所に収まっても、そこまで運べなければ導入できません。出入口の幅、通路の曲がり角、階段やエレベーターの有無、段差などを事前に採寸しておきます。
- 設置場所の幅・奥行き・高さと、本体の外寸
- 壁や隣の機器との隙間(放熱や扉の開閉に必要な余裕)
- 搬入経路の幅・高さ・曲がり角・段差
- コンセントの位置と電源容量、排水の要否
特に電源や配管まわりは、機種によって条件が異なります。購入前に、設置業者へ現地の状況を伝えて相談しておくと、当日の手戻りを防げます。
本体価格だけでなく電気代と維持費も比べる
業務用冷蔵庫は毎日長時間動き続けるため、購入後の電気代が経費に影響します。省エネ性能は、本体価格と並べて比較したい項目です。あわせて、扉のパッキンや凝縮器まわりの手入れのしやすさも、長く使ううえで見ておきたい点です。
使い方でも電気代は変わります。環境省の家庭向け資料では、冷蔵庫に物を詰め込みすぎない、熱いものは冷ましてから入れる、周囲に隙間を空ける、傷んだパッキンを交換するといった対策が紹介されています。家庭用向けの内容ですが、冷気を逃さない、放熱を妨げないという考え方は、業務用でも参考になります。
耐用年数と法令上の管理も知っておく
国税庁の耐用年数表では、電気冷蔵庫の法定耐用年数は6年とされています。これは減価償却のための税務上の年数で、実際に何年使えるかを示すものではありません。使用環境や手入れによって、実際の寿命は変わる傾向があります。
また、業務用の冷凍冷蔵機器は、フロン排出抑制法の対象になります。環境省の資料では、機器の管理者に点検や記録の保管が求められ、廃棄する際にはフロン類を第一種フロン類充塡回収業者へ引き渡すことが必要とされています。購入時だけでなく、入れ替えのときの手続きも見据えておきましょう。
販売・設置・保守を任せられる業者を選ぶ
機器の選定、搬入、設置、故障時の対応を別々の会社に頼むと、窓口が分かれて連絡の手間がかかります。販売から設置、保守までを一社でまとめて相談できると、トラブル時にも話が早く進みやすくなります。
株式会社Y・U・Sは、埼玉県富士見市に本社を置き、厨房機器の販売、設置、撤去、移設に加え、電気・水道・空調などの工事にも対応しています。会社概要では、販売から設置・保守まで自社でワンストップに対応し、中間コストを抑えた価格帯での提供を目指していると紹介しています。東京・埼玉エリアでの施工実績があります。
機種選びや搬入の不安は、電話(049-265-6853)、お問い合わせフォーム、LINE公式アカウントから気軽にご相談ください。
相談の際は、保管したい食材の種類と量、設置したい場所の寸法、搬入経路の写真、現在の電気代の悩みなどを用意しておくと、話がスムーズに進みます。
まとめ:基本の順番で整理すれば、選び方は難しくない
業務用冷蔵庫は、区分、容量とサイズ、設置と搬入、電気代と維持費、耐用年数と法令、業者の対応範囲の順に確認すると、迷いにくくなります。気になる点を書き出したうえで、現地の状況を踏まえてプロに相談するのが、失敗を減らす近道です。